本来存在しないはずの、在処偽音本人も想定外だったイレギュラーな変化カテゴリ。そのため単独で「〇〇形態」という名称では呼ばれず「偽音系」と括られ、「偽音系/〇〇形態/〇〇型」と表記される。そして「式」は存在しない。
極端に消耗したか力を封印されるなどして上手く相転出来なくなったために小さな偽音の姿になってしまった。この姿だとN素体に戻ることも出来ない無力で危険な状態が一時期続いたが、力を取り戻して通常の相転が出来るようになって以降は自由に偽音系にも相転出来るようになっている。
この姿を敢えて取る場合は基本的に正体を隠すためだったり、力を温存するためだったりすることが多い。また、後に必要最低限の力だけを発揮するために偽音を経由した相転も編み出した。
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偽音(Gion)
「小さくなっちゃいました」
少女でも抱えられるほど小さくまん丸な身体になってしまった在処偽音。消耗し切っているため素体にも戻れず(身体が脆くなっている)特技になり得るものもほぼなく、無力と言ってもいい状態。
お陰ですっかり大人しくなってしまったが、真贋証明を忘れたわけではないので力が戻りさえすればすぐに元の姿に戻る。元に戻れるようになってからは省エネということで敢えてこの姿を取ることも。
パルソニ・スアープ・ギオン (Palsony Suarp Gion)
「服ぶかぶか」
人間の子供のような外見。だが白い肌や反転目は相変わらず。一人称は「僕」になり、若干性格も子供っぽくなる。それに合わせてか袖や裾は引き摺るくらい長く感じるものになっていたり、靴(?)もヒールではなくなっているなどの違いがある。
子供体型であるため武器は大振りなものより小型のものの方が使いやすいらしく、投擲系武器を使用する機会が増えている。しかし腕力そのものは相当のもので、人間の感覚でかかって行くと痛い目に遭うだろう。
パルソニ・アムドラ・ギオン (Palsony Amdora Gion)
「これでは武器は使えないな」
小さな竜の姿になってしまった在処偽音。上手く武器を使うことは出来ず、ブレスや尾くらいしか武器はない。
ファルトメア・ペルセア・ギオン (Phaletemare Pelcere Gion)
「浮いてることしか出来ない?」
ほぼふよふよと浮いているくらいしか出来ない。ただ硬いのだけは変わらない。破壊光も威力が落ちているが、機転を利かせれば役に立つかも?
ダイバルド・スケーラ・ギオン (Dibalud Scaila Gion)
「こっそり行動する分には良かったりする」
巨体だった通常の魚鱗型と比べて随分小型化してしまった。泳ぐ力は十分だが衝角もなく、体当たりの威力は落ちてしまっている。
ハセンクト・クロシクル・ギオン (Hathenchut Chloshicle Gion)
「それでも毒はありますよ」
小型の蠍型になった在処偽音。すばしっこさは健在で、ただし毒はあるが殆ど威力は落ちてしまっている。
コックド・フラーフェ・ギオン (Chockdo Flafeh Gion)
「……って、飛べない!」
飛翔型と名前がついていながら、完全に飛行能力を失っている。その分地上を駆けまわる。
トゥイート・ワーキス・ギオン (Turiete Warkiss Gion)
「やっと芽が出たばかり」
スペックはほぼ通常と違いはないが、全ての威力が落ちてしまっている。
クリービスト・コナングル・ギオン (Chreabist Conangull Gion)
「走ることなら大丈夫」
小型の獣の姿になった在処偽音。背中の角も、あんまりうまく使えてないようだ。
ノクトガ・ゲヌイ・ギオン (Noctoga Ganuy Gion)
「元々は蝋燭の火のようなもの」
最早ただ思考の片隅に現れるだけになった在処偽音。気にしない、だけでいい存在。